2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「ひっかかり」の閉鎖にひっかかった

音楽家の坂本龍一さんがblog「ひっかかり」を止めた。驚いた。残念だ。「ひっかかり」は坂本さんならではの思想と実践に基づいた非常にスマートな情報シェアのblogだった。「グローバルに考え、ローカルに実践する」を身を以て継続してきた坂本さんが発する…

自動連想装置:Memorium, Goromi and Tagsight

記憶と記録をいわば活性化して、想起や連想や発想を豊かにするにはどうしたらいいか。私の「検索エンジン」に対する興味はそこにある。とりわけ、思わぬ発見や突然のひらめきにおける、「思わぬ」や「突然」に隠されたメカニズムを知りたいと思っている。あ…

時間は存在しないのではなく

中山さんの『横浜逍遥亭』2006/11/16 (木)のエントリー「Blog Life is Timing」のコメント欄での「時間」感覚をめぐる美崎薫さんと私のやりとりを忘れない内にこちらにも掲載しておきます。受講生のみなさん、特にねぷたさん、読んどいて。elmikaminoは私で…

ビデオキの実験

http://video.google.com/videoplay?docid=-786798888199662112 日曜日に撮影した札幌市南区中丿沢の奥の奥にある小川の様子とせせらぎの音。7秒。

石牟礼道子『神々の村』

気になる本紹介記事だった。何かがひっかかる。 作家の石牟礼道子さんによる『苦海浄土』3部作の第2部『神々の村』が藤原書店から単行本として出た。水俣病が社会問題化する以前の第1部『苦海浄土』と、民事訴訟勝訴後のチッソ本社座り込みに題材を取った…

この違いは何?

今朝は快晴、手袋は必要なかった。定番のコースの折り返し点をずっと先に延ばして、久しぶりの道を辿った。カメラを持つことによってかなり鍛えられた眼は、新しい場所へ行くと、初めて見る沢山のものに新鮮な喜びを感じているようだった。冬が近づき、松以…

能動型検索、受動型検索、そして無意識型検索2

昨日のエントリー「能動型検索、受動型検索、そして無意識型検索」には多くの方から反響があった。CLOCKWORKSのnakaharaさんからは「『受動型』想起に使えそうなサイトをつくりました。タグでdel.icio.us、Hatena Bookmark、Flickr!、YouTubeの情報をまとめ…

創造的な生き方

梅田望夫さんが私のエントリーを取り上げてくださったことを中山さんが知らせてくださった。本当に驚き、嬉しかった。 2006-11-18「ショックと感銘に襲われた韓国少年とのやり取り」梅田さんがフォーサイト誌9月号「シリコンバレーからの手紙122 ショックと…

能動型検索、受動型検索、そして無意識型検索

「検索」と「想起」、それぞれのメカニズムと両者の関係に非常に興味のある私はエントリー 「いうまでもなく、検索とは想起のことである 」(2006-11-08)を書いた。そのコメント欄で、bookscannerさんは一口に「検索」といっても、先ずは少なくとも、「能動…

命名の謎2

昨日のエントリー「命名の謎:「シラタマノキ」問題は解決していなかった」で言いたかったことは、学名(生物学的分類名)のほうが和名より優れているとかいうことではまったくない。「1センチくらいの球形の白い実をつける低木」の名前が「シラタマノキ」…

大学かビジネスか:N君のプレゼンテーション

今週木曜日(11/16)の専門演習では、いつものように、お互いに1週間の「成果」を報告しあいはじめたのだったが、N君の様子がおかしい。「人生に煮詰まっている」。そう感じた私は荒治療に出た。彼をホワイトボードの横に立たせ、ポイントを板書しながら、…

「カエルの親子」と「すこっぷくん」

今朝の散歩で撮影した「地下」物たち。 近所の中学校の裏門の入り口にあった「量水器」(使途不明) 北海道電力の地下「送電」線への入り口の蓋 その中心部分。「送電」と読める。 これが今日の地下物のイチオシ、昨日発見した「うすい(雨水)」シリーズ。…

命名の謎:「シラタマノキ」問題は解決していなかった

今朝の散歩は、明確な目的をもったフィールドワークような散歩だった。目的は二つ。 一つは新たなシラタマノキを見け、実と葉の様子がよくわかる写真をとること、二つ目は、新たな種類のマンホールの蓋を発見することだった。そのために、いつもの散歩コース…

新しい天使

先週のエントリー「忘れっぽい天使」で、私は非常に興味深い勘違いを書いた。今日になってそれを知った。ベンヤミンが購入して私蔵していたパウル・クレーの天使の絵、有名な論文「歴史の概念について[歴史哲学テーゼ]」の中で大変見事に解釈されていたその…

アンダーグラウンド

今朝の散歩では「シラタマの木」ショックのために、いつもなら真っ先に記録するであろう体験が後回しになってしまった。以前から気にはなっていた路上のマンホールの蓋、上水道や下水道につながる穴の蓋を今朝始めて撮影した。今和次郎の考現学の流れを汲む…

物と名前:シラタマの木?

先日来、「直径1センチくらいの白い丸い花ではなく実をつける低木」の名前を知ろうとして、このブログにも写真を載せたりして、お騒がせしています。これではないか、と候補をお知らせくださった方々には本当に感謝しています。今まで四つの名前が候補にあ…

Life is Timing

JTPA主催の第5回シリコンバレーツアー参加者募集が始まりました。JTPAとは梅田望夫さんの『ウェブ進化論』にも登場する「技術を志向する日本人プロフェッショナルがシリコンバレーで働くのを支援するためのNPO」で、シリコンバレーツアーとは技術系の若い日…

SmartCalendar-Xでした

中山さんのところ(『横浜逍遥亭』)で、SmartCalendar談義が進行しています。私も少しからんでいます。やや突っ込んだ話題ですが、開発者美崎薫さんならではの貴重な言葉も読めるので、SmartCalendarに挑戦しはじめた学生さん、是非覗いてください。その中…

イメージ検索エンジンLike.com

私の「画像検索」へのこだわりを見兼ねて、bookscannerさんが大変興味深い事例を示唆してくださった。それは、TechCrunchが取り上げていたイメージ検索エンジンLike.comである。TechCrunchとは「次世代の Web 2.0のサービスや企業をひたすら評価し紹介してい…

八垂別で蝦夷栗鼠に再会する

今朝は久しぶりに青空が広がり、空気は冷たいが陽射しが暖かかった。思い立って、自宅から五分ほど歩いたところにある「八垂別(ハッタリベツ)」原生林の山道を散歩した。春以来半年以上ぶりだった。 原生林といっても、住宅地に囲まれた小さな林である。ゆ…

スマートになろう:SmartCalendarのススメ

賢く生きるための画期的なツールとして美崎薫さんが開発したSmartCalendarについてはこのブログでも教室でも今まで断続的に触れてきた。賢さの内容は、己をよりよく知り、同じ過ちをくりかえさず、世界をより深く見通し、未来さえもかなりな程度見通せるよう…

本という神話

検索という観点から、改めて、本という情報メディア(媒体)について考え始めていた。索引や引用や参考文献リストは、明示的なリンクである。索引は当の本=テキスト内部のリンクであり、引用や参考文献リストは他の本=テキストの部分や全体へのリンクであ…

イメージから意味へ

この1週間に寄せられた多くのコメントにブログ上では応答しきれていないのだが、それらが講義の中で活かされている。ブログと教室とがいよいよシームレスに繋がりつつあることを実感している。11/8のコメント欄でbookscannerさんは、画像(イメージ)検索を…

言葉を撮る

今朝の散歩で、はじめて「言葉」を撮った。 近所のお寺(浄土真宗)の掲示ケースの中。一年以上ほぼ毎朝見ていた言葉だった。なぜ撮ったのか。昨日から「画像データ」と「テキストデータ」のことをあれこれ考えていたからかもしれない。文字画像をOCR(Optic…

情報の大海を泳ぐ技術:検索をめぐって

前回復習したように、情報デザインの基本的な定義は見えない情報に見える形を与えることです。で、その形の与えかたについて「情報アーキテクチャー」の考え方もおさらいしました。ユーザビリティやインターフェースに関しては優れた実例に数多く触れ、使い…

サボテンと半島

今となっては確かな素性は分からないのだが、おそらく父が二十代のころに撮ったと思われる半世紀以上昔の二葉の小さなモノクロ写真を机の片隅に置きっぱなしにしてずっと(二ヶ月くらい)見ている。 サボテンの二輪咲きはとても珍しかったに違いない。明るい…

時を運ぶ色

先週1週間に朝の散歩で撮った200枚弱の写真を何度か見直していたら、「色」が印象的な三枚の写真に惹き付けられた。 昨日雪が降り、冬の到来を間近に感じて、色が示す何かに惹かれたのだろうか。でも色って何なんだろう?季節の変化、時の経過、周期を知ら…

名前を知らないことを楽しむ

今朝の散歩では藻岩山の中腹、スキー場のゲレンデに雪が積もっているのが目に留まった。 冬の到来の兆しは日々様々な変化として現われる。 中山さんやrairakkuさんの目を少しもらっているおかげか。 一昨日報告した「すずらん」のような「直径1センチくらい…

見読知

昨年の秋頃、気に入った新聞の特集コラム(紙面の半分を占めるかなり大きな記事)を18に分割してそれぞれをデジタルカメラでズーム接写し、その画像をパソコンに取り込んで、ソフト(MacのiPhoto)やウェブページで見られるようにしたことがあった。拡大され…

花の名前:画像検索の難しさ

今朝の散歩では雨の中29枚の写真を撮る。枯れた草、落葉した樹々など、私のカテゴリーでは「成熟」と「円熟」に属する植物たちの姿を撮ったものが大半だった。剪定というより切断されて無惨な姿を晒す木を表す「ゴースト」一枚。「自然芸術」三枚。「未熟」…