戯言

すべて本気でどこが悪い

矛盾したことを書くようですが、たとえ離婚の憂き目にあったとしても、私はブログを止めないでしょう。だって、ブログに恋してるんですから。好きという気持ちを誤摩化すのはよくない。浮気なんて言葉におびえるのもイケてない。すべては本気でしょ。何かを…

人生は複雑だ

とにかく、人生にはできるだけ多くの色んなものが必要である。どうせ死んだら嫌でもシンプルになるんだから。人生は複雑だ。複雑さに遊ぶことができなければ、人生は無闇に混乱する。シンプルな人生なんて嘘。ただし、魅力的な嘘。そんな嘘に騙されないで、…

突然一陣の風が

昨日一冊の本を携えて行った河原は、十年ほど前に散策していて偶然発見した静かな場所である。豊平川はその少し上流で土地を深く抉るように小さな滝を作り、その両岸は5メートルほどの高さの断崖になっている。そこから再び緩やかに流れ下る川の水が一旦静…

花咲か爺の正体は詩人を目指す40歳の女性だった!

「ブログ通信簿サービス」(http://blogreport.labs.goo.ne.jp/)によれば、花咲か爺の正体は40歳の女性であることが判明した。この一週間の「笑顔」攻勢が功を奏した観がある。三ちゃんはブログ上で年齢も性別も越境することに成功したのである。ただ、「通…

近藤さんによるシュッポロの分析に

さて、すでに「スモールライフブック『ようこそ北へ2008』」(http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20080801/1217557261)の「一頁」としてリンクされている近藤さんによるシュッポロの分析「戯言」(http://d.hatena.ne.jp/CUSCUS/20080802/p1)では、三上は…

いざ北へ2008その33 そろそろ話してもいいかな

私がこうしてなりふりかまわず言いたい放題言って、やりたい放題やっていられるのは、中山さん(id:taknakayama)がいるおかげであることはいうまでもない。中山さんがいなければ、私なんぞは、北海道で独りで遠吠えしている狼にすぎない。それもいいかも知…

一枚のレターサイズの紙の情報量は43ペタバイトを超えるかも

情報って、量じゃない、やっぱり質だよな、と改めて感じた。金城さんが、書籍電子化の話題で面白いことを呟いていた。 「ペタな世界」 1冊あたり1.5GBくらい(業界標準らしい)を想定した場合に、アメリカにある約3,000万冊(多分)の書籍がすべて電子化され…

私にとっての主戦場は教室である

三上はブログにうつつを抜かしておると思われる向きもあることは重々承知しておりますが、どっこい、実は私にとっての主戦場はあくまで教室であります。教室こそ、私にとっては一番大切なメディアでもあります。当たり前でしょ。そこでこそ私にとってのコア…

人生で一番大切なこと

人生で一番大切なこと。それは人生で一番大切なことって何か考え続けること。だよね。盛り上がりゃ、いいってもんではないけどね。一人で膝抱えてさ、淋しさ噛み締めるのも大切な時ってあるよね。でもね、盛り上がりに水注すのはかっこわるいよね。せめて、…

去る取る?

サルトルなんか、とっくに乗り越えてる現実がブログにあると思う。プチ・サルトルなんて言ってる人こそがプチ・サルトル。総括は終わり、構築の時代。若い人たちがブログを契機にせっせと構築している。批評家気取りの坊やは放っとこう。ノロノロの紙媒体に…

ブログに恋して

私にとってブログは何かの手段ではありません。1995年頃に、遅ればせながら、パソコンとインターネットを同時に体験したときの、何とも言えない感動が、ある一つの形をとったものがブログなんだろうなあと思っています。ブログの中に私の人生が丸ごとある。…

世界観の持ち方

もう何時間もHatena Fotolifeに満足に繋がらず、散歩写真記録をアップすることができないでいます。ところで、「世界」をどう考えるかということが人生を大きく左右すると思うことがあります。例えば、ビジネスを狭い意味でのビジネス、要するに金儲けとしか…

過去こそは変えられる

過去は変えられないが、未来は変えられる、というもっともらしい言い方があります。何言ってんだよお、と私は思います。「過去」って、そんなもんじゃない、と私は思うからです。眼を背けたり、忘れたりしていることが膨大にあるのが過去です。過去をちゃん…

私が心がけている二つの些細な事

私が心がけていることは二つあります。1年齢、性別、職業等々の違いを超えて、イイなあ、優れているなあと感じたものを「先生」にする2自分がそのときいる場所(職場、学校、住む町等)を楽しめない奴(自分)はイケてないと思う2を教えられたのは、もう…

本という神話の解体は始まっているのか

書かれたものの歴史は、神聖なるテクストから世俗的な本へ、そして今再びテクストへ、ただし世俗的なウェブ上の(ハイパー)テクストへ移行しつつある、と言ってみる。 asin:489176421X ジェラール・ジュネットは網羅的ではないことを断りつつ、神聖なるテク…

はじまりのシンプルに到達するまでのNotシンプル

とにかく吐き出せるだけ吐き出すように、その日あったことを書きまくる、記録するなんて意識はなかった、ということを続けた一年があった。そうしなければ、眠れなかったし、そうすることが生き延びることのように感じられていた。今から思うと、それはうま…

きれいに忘れること

忘れちゃいけないことがたくさんあるのは確かだけど、きれいに忘れることも大事だと思う。きれいに忘れるためには、きちんと処理しなくちゃいけない。それがなかなか難しい。でも、日々半ば無意識にこなしていることの本当の意味はそうなんだと思う。きれい…

ジョナス・メカスに学ぶ

80歳を超えるジョナス・メカスはよく人生は複雑だ、と嘆くように語った。素敵だなあと感じた。傍からは彼の人生はある意味でとてもシンプルに見えるのに。日記のような映画に捧げた人生。全身全霊でその日その時の自分が関わる現実の複雑な細部へ肌理の細か…

スランプ感

最近調子が悪い。風邪は治ったが、調子が悪い。しかし、待てよ、俺、調子がいい、と感じたことって、あったっけ?改めてよく思い出してみたら、不調感、スランプ感が常態のような気がした。その時々に自分が関わっている仕事がクローズアップされすぎると、…

嗅覚の指向性

マジックでも明らかなように、感覚の中で一番人を欺くのは視覚だけど、さて一番正確な感覚は何かなと考えていた。嗅覚かな、いや、嗅覚はすぐに麻痺するから違うよな。触覚かな、そうかもしれないな。聴覚はどうだろう? ......もちろん、諸感覚は混じり合っ…

大人げない

授業で大きな声で喋り続けたせいで、喉が潰れ、とうとう声が出なくなった。昨日の大人数の講義のときから嫌な予感があった。いつもは使わないマイクを手にしていた。ところが熱が入って、気づいたときにはマイクを放り出して、声を張り上げていた。大人げな…

魔法の杖を作った

素白先生に倣って(「魔法の杖の呪文」)「魔法の杖」を作った。素材は二ヶ月前に拾って来たプラタナスの粗朶(そだ)である(「些細な事ですが、プラタナスの枝は固くて重いです」)。この時のためのものだったのだ。呪文「風狂多愛出游」を墨書きした。本…

本当の境界はどこにあるのか

実名をもうひとつの匿名のように、フォーマルな物言いをカジュアルな物言いの一変種に、リアルを一種のバーチャルに、あるいはバーチャルを一種のリアルに、遊んでいる自分がいる。本当はどちらでもいい、とにかく、既存の境界づけはつまらないなあ、という…

ふと気づいたら神の眼になっていた自分の眼を拭った

4月から5月へ自分以外の他人の目にふれる場所に書いたものを公開した途端、その言-葉は私のコントロールと予測を超えて風に吹かれるように散り散りになってどこかへ運ばれてゆく。それをどこかで拾う他人はいつかの自分かもしれない。そんなイメージがある…

阿呆律動(アフォリズム)

とにかく、現在の環境を活かして何をするかだと私は半ば自分に言い聞かせるように数百人の学生に向かって語りかけていた。現状認識、批評、批判はとっとと済ませて、未来の構築、構築、等々。そのための材料として己の体験を最大限尊重しつつ、記録、記録。…

物語とは無意識である

自分のなかにどんな「物語」が生きて働いているかを知るのはとても難しい。本当の意味での「物語」とはほとんど「無意識」と言ってもいいからだ。物語の分析は無意識の分析に通じる。自分の言動を最も深いところで左右しているシナリオ。それは生まれてから…

ウィキペディアを非難する人が分かっていないこと

古い体制、既得権者の発想からWikipediaに文句をつけるある種の専門家は未だに少なくない。Wikipediaが体現しているオープンソース的な自発的な共有の思想をまったく理解できていない権威主義者の類いである。そういう輩にかぎって、よもや自分からWikipedia…

celebrating "Day 200" of 365Films by Jonas Mekas

メカスの365日映画の伴走は昨日でちょうど切りのいい200日目を迎えた。数字的な百単位の区切りに、ちょっとした意味を見出してしまうのは私が染まってしまっている「文明の病」だろうか。メカスのサイドはあくまで月単位の区切り、「自然の周期」にしか祝う…

本当の光(real illuminating)

日本語になるとすべてがなぜか湿っぽくなるのはやはり風土のせいなのだろうか。翻訳本でもそうだ。私が好きなアルフォンソ・リンギスという哲学者の翻訳本は装幀にしてからが、やたらソフトなテイストに仕上げられている。違和感を覚える。本来はもっとハー…

青空から限りなく遠い「青空」という言葉

自然の造形を注視するようになってから、人間が意図的に作るものの浅はかさ、底の浅さが目につきすぎて、困ったもんだと思っている。数年や数十年の人間個人の努力とは桁違いの数千年とか数万年、いやもっと長きにわたる「進化」の成果を目の当たりにしてい…