2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ダリア、ヒレハリソウ

札幌、曇のち雨。非常に蒸し暑かった。写真は撮れなかったが、とある空き地ではセイタカアワダチソウの黄色の花が目立つようになってきた。通りに面した小さな家庭菜園で気にかかっていた大きな蕾が立派に花開いた。ダリア(天竺牡丹, Dahlia, Dahlia pinnat…

いざ北へ2008その8 正式ロゴ決定ほか

7月30日の「シュンポシオン札幌」略して「札幌シュポ」の正式ロゴが関係者(宮沢賢治、吉田一穂、ひぐまの親子、その他)との熱い議論の末にやっとこれに決定しました。実は昨日のホワイトボードに描いたものです。(独り言:金ちゃんとこのデザイナーさん、…

本が見る夢

個々の多種多様な本たちが「本なるもの」になるのは、読書をおいてほかにない。そこで「本(The Book)」の真の姿とはどんなものなのかとよく想像する、妄想する。それはもしかしたら、ウェブにかなり近い姿をしているのかもしれないな、と思うことがある。…

私の星地図

ブログを介して知り合った人たちが住む場所を、気が向いたら我流の地図の上にマッピングしている(場所が違うとか、漏れている人がいたら知らせてね)。最近だけでどんどん増えて行く。色んなことを思う。想像する。このなかの何人かがわざわざ本当に夏の札…

去る取る?

サルトルなんか、とっくに乗り越えてる現実がブログにあると思う。プチ・サルトルなんて言ってる人こそがプチ・サルトル。総括は終わり、構築の時代。若い人たちがブログを契機にせっせと構築している。批評家気取りの坊やは放っとこう。ノロノロの紙媒体に…

空き地には数千本の「猫の耳」(Catsear)が

札幌、薄曇り。蒸し暑かった。 とある空き地が少し前から背の高いタンポポに見える黄色い花で覆い尽くされている。「猫の耳」という意味の英名 Catsear を持つブタナ(豚菜, Catsear, Hypochaeris radicata)である。英名は写真では確認できないが葉の形がネ…

コミュニケーション・チャンス

もちろん明らかにそれと分かるような言葉や記号のやりとりだけがコミュニケーションではありません。それはブログ上に限った話ではありませんが。誰にどう届くか分からない言葉、当人が明確なメッセージを籠めたわけではないかもしれない言葉が、例えば私に…

いざ北へ2008その7 札幌シュポ旗更新

全体像金城さん(id:simpleA)からのコメントを受けて、昨日公開した「シュンポシオン札幌」縮めて「札幌シュポ」の旗の情報デザインを一部変更、追加しました。特にNK、KB(id:keitabando)、F2(id:fuzzy2)のポジショニングをウェブとの関わりで大きく訂…

ミシェル・セール、ルネ・ジラール、そしてリチャード・ローティーの思い出

滞米中は研究目的の他に、アメリカの大学における教師の授業への姿勢を知りたいということもあって、実際にはほとんど学生に戻った気分で時間をつくっては色んな講義などに出ていました。そんな中でとりわけ印象深かったのは、セールとジラールによる特別講…

もちろん人生は私のペースだけで進行しているわけではない:近未来予測1

火曜日の朝の散歩でよく出会う人生の先輩がいる。「もう70歳すぎてるから、犬に死なれたショックは大きくて、未だに女房は立ち直れないでいるんだよ。」そう語るFさんは、出会うたびに「ふーちゃん」と声をかけながら風太郎に駆け寄って来てはひざまずき、…

タチアオイ、メマツヨイグサ

札幌、薄曇り。風あり。早朝は涼しかったが、次第に蒸し暑くなった。 町内では道端や空き地でタチアオイ(立葵, Hollyhock, Althaea rosea)の花が目立つようになってきた。ラベンダーとは違う理由でタチアオイの花も撮影が難しいと感じている。とても薄いわ…

いざ北へ2008その6 ホワイトボードも待っている1

金城さん(id:simpleA)と坂東さん(id:keitabando)をメインゲストに迎えて開催する7月30日の「シュンポシオン札幌」あるいは「札幌シュポ」に向けては、学期末の忙しさにかまけて、何の準備もできていない私ですが、基本的には来てくれた方々の話を色々聞…

ブログに恋して

私にとってブログは何かの手段ではありません。1995年頃に、遅ればせながら、パソコンとインターネットを同時に体験したときの、何とも言えない感動が、ある一つの形をとったものがブログなんだろうなあと思っています。ブログの中に私の人生が丸ごとある。…

オオウバユリ、ホオズキ

札幌、曇。風強し。肌寒かった。 原生林に群生するオオウバユリ(大姥百合, Giant lily, Cardiocrinum cordatum var.glehnii.)がいつの間にか大きな蕾をつけていた。大好きな野生のユリ。花はこんなで、果実はこんな。冬の立ち枯れた姿はこんな。 昨年のホ…

「強風に揺れる白樺の木」と「白樺の木の強い風に揺れて」の間に

昨日の朝は、小雨が降るなかを傘をささずに散歩に出た。風が強かった。湿った生温い空気の中でちょっと冷たい雨に打たれるのは気持ちよかった。通りに面した小さな家庭菜園で紫の花が開きかけた大きな蕾が目に留まった。初めて見るような気がした。どんな花…

現実を変えたいと思ったら

現実を変えたいと思ったら、少なくとも自分の理想を明確に語れなければならない。そしてその語りが相手を説得し、相手を変える必要がある。現実はある面で人間関係、コミュニケーションの総体であるから、少なくともその関係、コミュニケーションの質を変え…

思いと言葉の間で遊べますか

自分が直面している現実とそれに対する思い、そしてそれらと言葉との間には、いつも距離がある。深淵がある、と言ってもいいかもしれない。でも、だからと言って、そのことを嘆く言葉を発することは、その距離や深淵を曖昧にすることになりかねない。甘えち…

世界観の持ち方

もう何時間もHatena Fotolifeに満足に繋がらず、散歩写真記録をアップすることができないでいます。ところで、「世界」をどう考えるかということが人生を大きく左右すると思うことがあります。例えば、ビジネスを狭い意味でのビジネス、要するに金儲けとしか…

支笏湖畔にて

カツラ(桂, Cercidiphyllum japonicum) チップ(ヒメマス, kokanee, Oncorhynchus nerka)の稚魚午後から札幌の猛暑を逃れて、支笏湖畔に涼みに行きました。支笏湖は新千歳空港から数十分で行ける距離にあります。湖畔に広がるいい感じの林では、カツラ、…

いざ北へ2008その5 ヒグマも待っている!

今日の午後、自宅の裏山でヒグマの親子に遭遇しました! 2008年7月6日撮影。千歳市支笏湖畔ビジターセンターにて。 そういうわけで、つまりヒグマにも会えるよ、というわけで、これをご覧のすべての皆様へ。ささやかな夏の出会いへのお誘い、第五弾です。過…

ジャコウアオイ、エゾノシモツケソウ、セイヨウスグリ、イチョウ

札幌。晴れ。猛暑。家を出た途端、今までにない熱い空気に頭がくらくらした。藻岩山も霞んでいた(→ Mt. Moiwa, July 6th, 2008)。風太郎も近道を要求した。 庭に沢山のジャコウアオイ(麝香葵, Musk mallow, Malva moschata)の花が咲き乱れるお宅があった…

過去こそは変えられる

過去は変えられないが、未来は変えられる、というもっともらしい言い方があります。何言ってんだよお、と私は思います。「過去」って、そんなもんじゃない、と私は思うからです。眼を背けたり、忘れたりしていることが膨大にあるのが過去です。過去をちゃん…

私が心がけている二つの些細な事

私が心がけていることは二つあります。1年齢、性別、職業等々の違いを超えて、イイなあ、優れているなあと感じたものを「先生」にする2自分がそのときいる場所(職場、学校、住む町等)を楽しめない奴(自分)はイケてないと思う2を教えられたのは、もう…

本という神話の解体は始まっているのか

書かれたものの歴史は、神聖なるテクストから世俗的な本へ、そして今再びテクストへ、ただし世俗的なウェブ上の(ハイパー)テクストへ移行しつつある、と言ってみる。 asin:489176421X ジェラール・ジュネットは網羅的ではないことを断りつつ、神聖なるテク…

お腹の中から声が出ている

asin:B0016LGBO6 先週、モニカ・ゼタールンドとビル・エヴァンスのインタープレイにある種の感動を覚えたことを記した。 「モニカ・ゼタールンド(Monica Zetterlund, 1937–2005)」(2008年06月28日) そして早速中古CD『WALTZ FOR DEBBY - MONICA ZETTERLU…

買い物帰りにドングリの木に耳を当てていた

今日はじっとしていても汗ばむほど蒸し暑かった。少し涼しくなった夕方、お気に入りの「路地」を歩いてCOOPに買い物に行ってきた。とにかく歩くと、何かしら発見や出会いがあるから面白い。往きには首に鈴をつけたまだ若い猫に出会った。 帰りには、どんぐり…

ボケ酒作り1

ボケ(木瓜, Flowering Quince, Chaenomeles speciosa)は花は地味、果実は食用にならず、樹形も決して美しいとは言えないせいか、私の住む町内でもどちらかと言えば冷遇されている印象のある木だ。今朝の散歩では先週まではたくさん実をつけていた一本のボ…

ラベンダー、タチアオイ、ネクタリン、ヨウシュチョウセンアサガオ、ジャガイモ

札幌、晴れ。気持ちよく暑い。次第に湿度が上がり、蒸し暑くなった。 あるお宅の庭から勢い良く枝を通りに向かって突き出しているラベンダー(Lavender, Lavandula angustifolia)。ラベンダーに染み付いた各種イメージを振り払いながら、ラベンダーの本来の…

トウモロコシたちの喜び

久しぶりに、従来の散歩フルコースを歩く。風太郎の体調に配慮して昨日までは近道していたのだった。この時期は5月ほどではないにしても一週間も経つと、世界は大きく変っていて驚く。いつの間にかタチアオイが咲き、見知らぬ薔薇が咲き乱れ、ダチュラは元…

メキシコの思い出

2005年3月19日撮影。アメリカ滞在中に一番衝撃を受けたのは、メキシコに足を踏み入れたときだった。国境という仕切り線(リメス)によって地続きの土地がものの見事に分断されて、その両側にはまるで違う二つの世界が隣り合っていた。その日私は午前10時くら…