音楽

Francis Ford Coppola, Osvaldo Golijov, and Maya Beiser

YouTube - TetroFilm's Channel Tetro : Osvaldo Golijov - Music Born from the Film Maya Beiser performing "Mariel" ref. Tetro Official site Official website of Osvaldo Golijov Maya Beiser Official Website

My Funny ValentineとChega de Saudade

My Funny Valentine - チェット・ベイカー(Chet Baker, 1929–1988) Chega de Saudade - ジョアン・ジルベルト(João Gilberto, 1931–) 両者の間には浅からぬ因縁があったとは。言われてみれば、さもありなん。

グールドの鳥打ち帽:坂本龍一のグリーンランド旅日記(travel itinerary)から

昨年、グレン・グールドのコンピレーション盤をつくる機会があって、70枚あるんだけど、彼の録音を全部聴き直した。同時にグールドの本を読んだりもした。グールド自身は北極圏へは行っていないんだけど、彼は、北にあこがれ、北をめざしていた人だった。行…

なぜ苦しみながらも愛するのか

懐かしい曲。 乾いた道をころがる太陽 うちすてられた望郷の思い 時の狭間をさまよう情熱 空を映した瞳の色 …… あなたを 失ってなお 追い求める 夢の果てまで はるかな旅へと ……more こんな日本語の歌詞(大貫妙子作詞)と …… なぜ苦しみながらも愛するのか …

坂本龍一を聴く@札幌キタラ

小川のせせらぎに虫の声が重なる静寂の暗闇のなかで、まるで外科医のように坂本龍一はいきなりピアノの内蔵に両手を差し入れ、非常に繊細な手つきで直にピアノ線に触れながら、ピアノの産声のような瑞々しい音を響かせた。「宇宙の音みたい」と隣の人はつぶ…

木を植える音楽家、坂本龍一

現在国内ツアー中の坂本龍一が北海道にもやって来る。音楽が目に見えない心の土壌を耕し、そこに目に見えない木を植え、目に見えない森を作ることもできる技芸だとすれば、実際の植樹は目に見える地球規模の「音楽」と言えるのかもしれない。坂本龍一は4月19…

"Chet Baker" & "Who Can I Turn To ? "

Chet Baker どこがChet Bakerなんだ? というところがよい。 id:Ronronさんに捧ぐ歌。Who Can I Turn To? Who can I turn to when nobody needs me? My heart wants to know and so I must go where destiny leads me With no star to guide me and no one b…

80s、守る

ノーサイド / 麗美 優しい雨 / Reimy

黄金の虎 U Zlatého Tygra にいる気分

話は少し前後します。 一昨日、南陀楼綾繁(ナンダロウアヤシゲ)さん(id:kawasusu)推薦の千野栄一著『ビールと古本とプラハ』が届いて、すぐに読み始めたら、ビールが飲みたくてたまらなくなって、夕方近所のコンビニに走った。できれば、中心街のライオ…

Everlasting Love

麗美 - Everlasting Love (English Version)

やきとりじいさん

おくればせながら、昨日日テレ系のテレビ番組の中ではじめて「やきとりじいさん」を知りました。こんな風にうたわれる孤独な哲学するじいさんです。 〽 やきとりやきとり やきとりじいさん まいにちやきとりやきます…… これは「大雨、台風の日以外は毎日、池…

マッコリを飲むとファドを思い出す

最近、濁り酒にちょっと恋している。懐かしさもあって、時々マッコリ(Korean Traditioal Rice Wine)を飲む。今日は Big House でたまたま「抱川一東(ポチョン イルドン)」を安く手に入れた。日本では神戸の会社が扱っている。 株式会社 巨林ジャパン マ…

握手の思い出に捧ぐ

南無さんが素敵な思い出を「注」にそっと記していた。 Bill Evans:彼は1980年に亡くなっていて私はその2年前の冬に金沢のコンサートで会っている。楽屋でのきわめて短い時間でしかなかったが我々の質問に根気強く静かに応える彼の姿が印象的であった。…

My Foolish Heart

ここから逃れようとして......、結局ここに帰ってくる。でも、帰ってきたここは以前のこことは違う。 まいふぅりっしゅはぁと(『南無の日記』2008-11-20)

Lai Yiu-Fai...(Let"s start over...)

昨夜、タンゴ、そしてウォン・カーウァイの映画『ブエノスアイレス』に触れたら、金沢さんがサウンドトラックに使われているピアソラの"Tango Apasionado"が大好きだと嬉しいことを書いてくれた。驚いた。私も大好きな、こんな曲である。 Tango Apasionado, …

お腹の中から声が出ている

asin:B0016LGBO6 先週、モニカ・ゼタールンドとビル・エヴァンスのインタープレイにある種の感動を覚えたことを記した。 「モニカ・ゼタールンド(Monica Zetterlund, 1937–2005)」(2008年06月28日) そして早速中古CD『WALTZ FOR DEBBY - MONICA ZETTERLU…

モニカ・ゼタールンド(Monica Zetterlund, 1937–2005)

Watch(Monica Zetterlund with Bill Evans Trio "Waltz for Debby")YouTubeにアップされているこの動画がなかなかよかった。1966年10月にコペンハーゲンのジャズクラブ(Gyline Cirkel)で収録されたスウェーデンの歌手モニカ・ゼタールンドとビル・エヴァ…

白鍵と黒鍵の間に

音楽は身体を使った優れた回想の芸術だと思う。ピアニストは白鍵と黒鍵の間にその回想の道を探る。 白鍵と黒鍵の間に―ピアニスト・エレジー銀座編作者: 南博出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/05メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 36回この商品を含む…

聴くことのできない音楽

喉の炎症が鼻にも広がって、酷い濁声に鼻声が重なった日、OTT(あっと)さんのエントリーを読んで、ゴリラの鼻歌が聴いてみたいと思った。 ゴリラの鼻歌(「Os Dias Desafinados 調子外れな日々」2008/05/29)

その老人のように歳を取りたい、PAUL GALBRAITH, BACH

時々無性にバッハが聴きたくなる。 asin:B000009SDY バッハにまつわる思い出はたくさんあるが、今でもよく思い出すのはアメリカにいたとき仲良くなったロン・サンド(Ron Sand)という名前の老人がクリスマスにプレゼントしてくれたポール・ガルブレイスのギ…

声の中の人生。ビリー・ホリデイとマドレーヌ・ピロー

時々無性にビリー・ホリデイ(Billie Holiday, 1915–1959)の歌声を聴きたくなる。 YouTube - Billie Holiday - I'm A Fool To Want You, 03:22この曲(邦題「恋は愚かというけれど」)には興味深いエピソードがある。 声の中の人生(ビリー・ホリデイ - Wik…

客観性とか冗談

私が「日本語発声の師匠」と勝手に呼んでいる「ボサノヴァ日本語化計画」のOTT(あっと)さんが、久しぶりに新訳の音源をアップした。 lobo bobo(2008/05/16) いつもながら、J-POPをちくりと皮肉るのを忘れないところがいい。曰く、 前からやろうと思って…

Besame Mucho chitarra & fisarmonica live

動く自分を動的に記述する文体としての音楽の一例

元日の初詣

元日の「初詣」先は、かなり品揃えのよい大型書店だった。雑誌から単行本、新書も文庫も、舐め尽くすように見て回った。手に取ってみた本も少なくなかったが、結局一冊も買わなかった。出逢いはなかった。本が急速に遠ざかってゆく感覚に襲われた。その大型…

Bésame Muchoに関する大きな誤解

昨日、「最近、色んな方面の話題の中に、『別れの作法』を見ようとしている自分がいることに気づいた」と書いた。相手が女(男)でも、会社でも、組織でも、あるいは国家だろうが、とにかく自分が関係したり、所属したりしている相手から離れる、別れるとき…

ボサノヴァの勉強:生き方に通じる表現の作法

昨日も紹介したOTTさんの『ボサノヴァ日本語化計画』では、私が昔から好きな歌"Chega de Saudade"も見事に「日本語化」されている。 想いあふれて(Chega de Saudade) 日本語歌詞 MP3 別れた相手を想う気持ちを表現する核心部分はこう表現される。 胸にサウ…

ぼくのコラソン:OTTさんの「ボサノヴァ日本語化計画」

ウェブ上の多方面の良質な情報源に関して大変お世話になっている「知られざる佳曲」のくまさんが私の2月4日のエントリー「ボサノバの秘密」へのコメントの中で教えてくださったOTT(あっと)さん(ブログ「Os Dias Desafinados調子外れな日々」)の「ボサノ…

テルミンが届いた!

「知られざる佳曲」のくまさんの紹介を読んで、即座に注文した「大人の科学」がやっと届いた。「大人の科学」とは学研から出ている「元祖ふろく付きマガジン 大人版 科学と学習」のことである。最新号のvol.17は、なんと「ロシアで生まれた世界最古の電子楽…

「数億の耳」がポコポコと開いた:HANKAPUY, OKI featuring Umeko Ando

アメリカのスミソニアン国立自然史博物館(Smithsonian Institution National Museum of Natural History:NMNH)における1999年のアイヌに関する大企画展ウェブ版『AINU:Spirit of a Northern People』の冒頭で使われている見知らぬ女性が歌う曲をめぐって…

ブルックナーの「ロマンチック」の冒頭部分だった

6月2日のエントリー「a monumental beautiful event by Richard Serra @MoMA:365Films by Jonas Mekas」で、メカスがBGMとして大胆に使っていたが、思い出せなかったシンフォニーについて、「横浜逍遥亭」(id:taknakayama)経由で訪ねてくださった音楽のプ…