ブログ

日本語ブログで言語の壁は超えられるか

海外からアクセスしてくれる人の中には、エントリーを丸ごと「Google 翻訳」にかけて読もうとしてくれる人がいる。このエントリーが投じられる前に今日そうしてくれた人が「日本語から英語へ」を利用して目にした「英訳」はこんな結果である。 Translated ve…

simple Aは面白そうだ

開店したばかりの「シンプル」を標榜する変な会社simple Aが面白そうだ。シンプルにすること、シンプルになること、は個人にとっても組織にとっても一番難しいことだ。その一番難しいことに真っ向から挑み、しかもそこでお客さんの未来を保証するようなビジ…

石の上にも三年

今日授業終了後、約束していたある出版社の編集者が来訪し、本とネットに関わるお互いの現状と将来について語り合った。いつの日か、こうしてブログを介して試みている記録と公開の経験を本にすることがあるかないか、あるとすればどんな本になるか。ないと…

志村啓子さんとの出会い

野生の樹木園作者: マーリオ・リゴーニ・ステルン,志村啓子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2007/06/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (15件) を見る雷鳥の森 (大人の本棚)作者: マーリオ・リゴーニステルン,Mario Rigoni…

モエレ沼公園は札幌の宝?

東北大学大学院で都市・建築デザインの教鞭をとっておられる本江正茂さんが、私のつたない「資料」を「地図とダイアグラムについての優れたリンク集」としてメモしてくださった。これもブログならではの僥倖。有難いことである。驚いたことに、本江さんはす…

吉川日出行編著『サーチアーキテクチャ』

サーチアーキテクチャ 「さがす」の情報科学作者: みずほ情報総研株式会社吉川日出行出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2007/09/28メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 57回この商品を含むブログ (16件) を見るみずほ情報総研の吉川日出…

ウェストミンスターの鐘を聴きながら初三郎の鳥瞰図を見る

昨夜私は豊平川を下った。河岸道を、そして碁盤の目状に張り巡らされた近代的な交通路から逸脱する古い街道を選んで車を走らせた。突如地上に現れる伏籠川(ふしこかわ)と豊平川に挟まれた辺りにある某所を目指して。かつての「水の都」(「テンポラリー通…

二風谷巡礼

横浜から中山さん(id:taknakayama)を北海道にお迎えして、計画通り、平取町の二風谷にご案内した。門別町の沙流川の河口で時間をかけて川にご挨拶をしてから二風谷ダムまで遡り、ダムに沈んだ土地に祈りを捧げ、萱野茂二風谷アイヌ資料館で故萱野茂さんの心…

ブログらしからぬ/ブログならではのコミュニケーションの例

のっぴきならない人生を歩んでおられるEmmausさん(id:Emmaus)からは今までに何度か謎の通信をいただいている。それは私の過去のエントリーへの氏の過去のエントリーからの現在におけるトラックバック(TB)という、一瞬目眩に似た感覚を覚える、しかし非常…

kotorikotorikoさんの真心

ウェブ進化の荒波を見事にサーフィンしているkotorikotorikoさん(id:kotorikotoriko)が、知らぬまに、また凄いことを始めていた。Yahooはもちろん、Amazonを手玉に取って、現在のウェブを舞台に、何がどこまでできるかを、徹底的に我が儘に(「全僕的に」…

忘却との戦い---私のハイパーリンク構築計画

一つの記事(エントリー)を書く時に、一番頭を使うのは、頭の中の潜在記憶をどれだけ呼び出して言葉を繋げるかと同時に、どの言葉に頭の外のどんなリンクを張るかということだ。情報にとってはリンク(つながり)こそが「生命」だと思っているからだが、ブ…

デザイン変更(続き)

昨夜のデザイン変更に関して、多くの方から感想、アドバイスをいただき、驚くと同時に感激しています。昨夜の「大文字テキスト至上主義」のデザイン変更は、得られるものより、失われるもののほうが多いことを痛切に知らされました。かといって、元に戻した…

デザイン変更中

ご覧のように、デザインを変更してみました。一ヶ月悩んだ末の決断(大げさ)です。「公開デザイン一覧」の中から、「pokke-blue」をベース・デザインとしたnakibokuさん作成の1月9日公開された「デカ文字 ご教訓メモ」にしてみました。さすがにフォント・サ…

銀座巡礼

中山さんが書いておられるようにhttp://d.hatena.ne.jp/taknakayama/20070210/p1、2月9日(金曜日)私は東京にいた。お昼に羽田に着いたその足で、mmpoloさん(id:mmpolo)と中山さんとの待ち合わせ場所である銀座に直行した。HASHI展以来、四ヶ月ぶりの再会…

限界を知る

NHKのグーグルに関する特集番組を見た。ビジネスと広告に焦点を絞ってインターネットの社会と個人への影響力の一端を垣間見せるもので、ほとんどインターネット=グーグルの検索というイメージが強烈に焼き付けられるような番組の作りであった。日頃からイン…

戯言

ブログは現実世界におけるコミュニケーションを促進するための道具にすぎないという考えがある。ブログはひとつのツールにすぎません、と。私はそういう意見を聞く度に、違和感を覚える。私にとっては、ブログは単なるひとつの道具ではなく、ひとつの別世界…

ブログはセッション?

夜の散歩中、放射冷却で冷え込んで固く締まった雪の上を歩きながら、時代の変わり目って何かなと考えていた。でも、いつだって時代は変化の只中にあるという見方も成り立つわけだから、いつも変化しつづける、震えつづけているのが本当の、リアルな、現実主…

屑の叡智

梅田望夫さんが非常に意味深長なことを書いている。 「Wisdom of Crowds(群衆の叡智)」元年の最後で、私はある言葉に眼が釘付けになった。 年末年始は、去年から溜めに溜めた、本何十冊分くらいになるはずの膨大な「再読用書評・感想集」を読みながら、ああ…

信頼

昨日ちょっとだけ紹介したアルフォンソ・リンギスは、私が知ったつもりになっていた世界に非常に思いがけないリンクをたくさん張っていて注目するようになった。例えば、昨日一部引用した『信頼』では、私が分かり切っていると高を括っていた「信頼」につい…

撮り納め、書き納め

今朝の藻岩山は石狩湾から吹いてくる北風を背にきりっと、晴れ晴れとして見えた。 2006年最後の日、これが藻岩山の撮り納め。 そしてこのブログも書き納め。 お付き合いくださった方々に本当に感謝します。「書けば誰かに届く」(梅田望夫)ことをウェブ進化…

記録と出版

ブログは出版になりうるだろうかと考えている。出版というと、日本では「出版」という日本語が本、雑誌、新聞というメディアに深く根ざしているので、インターネット上の個人による発信を「出版」と結びつけては考えにくいところがある。出版という日本語で…

手紙(The letter)の思想:WakeOS;Joycean operating system

blogの黎明期に名をとどめるほど著名なブロガーであるジョン・バーガー(John Barger,1953-)が面白い。人工知能研究とジェームス・ジョイス研究を深く交差させているらしいところに興味を持った。robot wisdom weblog http://www.robotwisdom.com/英語版Wikip…

ただ

神戸在住の平凡なサラリーマンを自称するjimihen-2さんのブログ『おやじの口福論』は、自炊料理を中心とした軽妙な文章+美味そうな料理の写真を通して、平凡なようでいて実は非凡な生き方と、シンプルすぎるためにつかまえることが難しい「生きる希望」のつ…

脱エスタブリッシュメントへ旅立ったのだから

姿の見えない有象無象の読者との間の「接点」を真摯に、気の遠くなるような過程を厭わず模索しながら、私のような唯我独尊、暴走気味の記事とは異なり、レイヤーがぴしっと決まったエントリーを書き続けている『横浜逍遥亭』の中山さんは、その柔和で懐深い…

「ひっかかり」の閉鎖にひっかかった

音楽家の坂本龍一さんがblog「ひっかかり」を止めた。驚いた。残念だ。「ひっかかり」は坂本さんならではの思想と実践に基づいた非常にスマートな情報シェアのblogだった。「グローバルに考え、ローカルに実践する」を身を以て継続してきた坂本さんが発する…

「一瞬の永遠」の記憶:HASHI[橋村奉臣]展を訪れて7

『横浜逍遥亭』の中山さんが、ご自身をはじめとするブログつながりの面々がHASHI展に集結することになった経緯、そこで初めて会った人々の個性的な様子(私の場合はかなり異常な様子(笑い))、そしてHASHIさんを交えての宴の模様、その場の空気感を見事に…

ウィネドゥマ・ホテルのスケッチブック

ブログをやっていなければ起こりえなかった繋がり、出会いが、さらに新しい段階に突入した。 10月20日のエントリー「魂の場処」のコメント欄で起った『三上のブログ』における革命的事件、私の学生とブログのゲストの方々がやりとりを始め、それは10月21日『…

写真の倫理とブログの美学:『横浜逍遥亭』の場合

『横浜逍遥亭』の中山さんが記事に必ずそっと添えるように掲載なさっている写真をいつも感心して見ていた私は、写真の「意味」を知ろうとして、『横浜逍遥亭』の中山さんに要らぬ催促をしてしまった。私はついつい写真の「向こう側」の意味や背景などを知ろ…

ブログの可能性:"pure"ということ

ブログが縁で、『横浜逍遥亭』の中山さんと知り合い、HASHIこと橋村奉臣さんとも知り合うことができ、今月末私は東京都写真美術館を訪ねることになった。すでに触れたことだが、中山さんが橋村さんを称して使った言葉、英語の"pure"が、ずっと私の心の中で、…

HASHI[橋村奉臣]展に行くことに決めた

10月28日(土曜日)と10月29日(日曜日)の両日、東京都写真美術館で開催中のHASHI[橋村奉臣]展に行くことにした。29日が最終日だから、なんとか間に合った格好である。『横浜逍遥亭』の中山さんとのやりとりをご覧になった橋村さんご本人から、身に余る光栄…